ドル円が2022年5月9日に131.30円台の高値を更新しました^^
その前後のドル円の相場について振り返り、及び今後の相場の予想をしていきたいと思います。
特にFX初心者の方の参考となればと思います◎
ドル円の値動き〜おさらい〜
まずは直近のドル円の値動きについておさらいをしていきましょう!
2022年4月28日に131.20円台の高値を更新したドル円。
・日銀金融政策決定会合でのハト派的結果
(指し値オペを基本的に毎営業日実施)
・日銀の黒田総裁のハト派的発言
(円安は全体としてプラスという評価に変化なし)
上記のことをを背景とした
・円金利の低下による円売り
・株高によるリスク選好の円売り
・GW(ゴールデンウィーク)前の日本輸入企業のドル買い
・米金利の上昇によるドル買い
などの支援材料が揃い相場が急伸したのではないかと考えます。
その後は上昇一服に、方向感の欠ける展開が続きます。
しかし、その後は週末29日に
・ドル円の相場が急上昇したことによる警戒
・GWにはいる前のポジション調整
・米株価指数の急激な下落
などによって、一時は129円付近まで相場が反落します。
そして週明け2022年5月2日。
押し目買いがはいったことで再び130.40円台まで戻すものの、しばらくは反落と反発を繰り返します。
そして4日、FOMCが発表。
市場の予想通りの結果であったことや、FOMC後のパウエルFRB議長の発言が市場が予想したよりもタカ派的なものではなかったことにより、ドル円の相場が急落。
128.70円台を割ってしまいます。
しかし売り一巡後はドル買い優勢へ。
徐々に相場が上がっていき、米長期金利が再度上昇したこともあり5日には130円台まで回復しました。
翌日6日には米雇用統計の発表を控えていたこともあり、ポジション調整の動きも見られましたが底堅く、130.50円付近で週を終えました。
ドル円の値動き〜131.30円台へ〜
そして、GW及び週始めの9日。
米長期金利が上昇し、ドル買い・円売りが加速したことで、ドル円は一時131.30円台の高値を更新!
約20年ぶりのことというから驚きです^^;
しかし高値をつけた後は反落。
10日午前には129.80円まで相場が落ちました。
・相場の急上昇をうけたポジション調整
・対ユーロにおいてドル売りの圧力
・米金利の低下
などが重石となったと考えられます。
しかし、米株先物が堅調になりそれに伴って米10年債利回りが3%台まで戻したこと、ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁やクリーブランド連銀のメスター総裁の利上げに関するタカ派的発言があったことなども関係して、130.40円台まで戻します。
そしてこの記事を作成している11日午後14時40分現在は、130.40円台で推移しています。
この後に米消費者物価指数(CPI)の発表を控えていることもあり、方向感に欠ける展開という印象です。
今後のドル円はどうなる?
長期的に見ればドル円の相場は今後も上昇を続けていくと私は考えます。
・ウクライナ情勢に関連した有事のドル買い
・日銀が円安を容認
・円安に伴う日本の貿易赤字への懸念
・日米の金利差拡大
といった材料が揃っているためです。
短期的であれば、本日発表のCPIには注目したいところです。
市場での予想は前回の結果である8.5%よりやや下回る8.1%となっています。
予想通りの結果となればインフレのピークアウトの可能性も視野にいれる必要があります。
また、どのような結果になったとしても、ドル円の相場が荒れて、予期せぬ値動きを見せる可能性が大きいと思います。
本日のCPIに限らず、経済指標や政策金利、債券・国債利回り、株価指数などのマーケット情報に関しては特にアンテナをはっておき、損切りなどの設定も必要となってくる場面が多々ありそうです。