このブログで度々登場する「ロスカット」。
各FX社が定める証拠金維持率の割合より低くなった時に、保持しているポジションを強制的に決済するシステムですね。
実はこのシステムがうまく働かなくて、気付かぬうちに借金を背負ってるなんてリスクが国内FXではあるということをご存知でしょうか?
今回のこの記事では、借金ともいえるような「追証」のことを中心にお話できればと思います!
えっ、借金!?追証
借金という恐ろしい書き方をしていますが、実際には「追加証拠金」という名前があり、略して「追証(おいしょう)」と呼ばれるものがあり、追加で証拠金の入金を要求される制度です。
それのどこに借金の要素があるの?という意見があってもおかしくないと思うので、順を追って説明していきますね!
追証が発生するのっていつ?
まずは追証が発生する場面は以下の2つとなります。
・口座残高がマイナスになった時
・証拠金維持率が低くなった時
口座残高がマイナスになった時というのは、字のとおり口座にあるお金が0円以下になってしまった時です。
取引するための資金がないから要求されるため、追加で口座に入金すれば問題は解決します。
証拠金維持率が低くなった時というのは、各ブローカーが定めている証拠金維持率の一定の割合があるのですが、その数値より低くなってしまった時に入金を要求されるので、これまた同じように資金をいれれば解決です。
ここまでの説明だと、まだ借金のイメージと少しかけ離れていますね。
では次から核心に迫りましょう。
恐怖!ロスカットが機能しない
ここまでは追証がどんなもので、どんな時に発生するか説明してきました。
ここからはみなさんが最も気になっているであろう、追証の恐ろしさについてお話していきます。
前述にもあるように、証拠金維持率が低くなったのにも関わらずロスカットが働かないなんてことがあり、これが追証=借金というイメージにつながっていくのです。
では、ロスカットが働くなるというのはどのような時かというと、レートの値動きが大きすぎる時です。
過去の事例を2つ挙げてみました。
レートが大きく変動した過去の事例
- 2013年のデフレ脱却を目標とした、日銀総裁・黒田氏による3回にわたる強力な金融緩和策、通称「黒田バズーカ」。
- 2015年に為替介入をしていたスイス国立銀行が、スイスフラン対ユーロにおいて上限としていた1ユーロ=1.20フランをいきなり廃止し、スイスフランが暴騰した「スイスショック」。
いずれも
急激な円安
↓
一定の期間の値がでず、一気に値を飛び越えてしまう「値飛び」が発生
↓
ロスカットが間にあわない
という流れです。
このように、大きすぎる値動きにFXブローカー側の対応が間に合わず、ロスカットされないまま100万円の追証を請求されるなんてことが起こるのです。
もし複数のポジションを保持していたり、高いレバレッジをかけていたりなんて考えたら恐ろしいですね。
海外FXの魅力!ゼロカットシステム
ここまで説明してきた追証という制度ですが、国内FXブローカーではその心配がつきまといますが、海外FXブローカであれば心配がないんです。
それは、海外FXの魅力のひとつともいえる「ゼロカットシステム」があるからなんです!
ゼロカットシステムというのは、口座残高の損失分をFX取引所が負担、トレーダーの損失をなかったことにしてくれるという仕組で、口座残高がマイナスになると執行されます。
FXやってみたいけど損はしたくない……というかたには、このシステムはうってつけだと思います。
不安要素を少しでも減らすという意味でも、海外FXブローカーはおすすめです!